今までわれわれが子どものころから学んできた野球というものを見せればいい。それは基本に忠実にあり、正々堂々と戦っていくということ」
　開幕前日の星野仙一監督のコメントでした。金メダル獲得を義務付けられた野球日本代表、準決勝では宿敵・韓国に逆転負け、３位決定戦でも米国に４対８と逆転負けを喫した。２大会ぶりにメダルなしに終わり、９試合を戦って４勝５敗と負け越した。ライバルだったキューバ、韓国、米国に１勝もできなかった。この結果を振り返れば、子どものころから学んできた日本の野球というものが世界の壁にはね返されたオリンピックでした。

個人的に星野仙一ファンの私は今回、イチローや松井、城島、松坂を使えなかった今大会は残念でなりません。星野が好きで中日ファンを辞め、阪神ファンになった私を人は「新の阪神ファンではない」と言います。けが人続出の中、本当に大変なプレッシャーを感じながら日本代表の監督をしたと思います。

ですから、どうか皆さん、星野監督を責めないでください。ＷＢＣでは必ずや星野監督は日本人大リーガーを集結させメダル獲得をしてくれると信じております。

「最初のゲームでバッターにしてもピッチャーにしても、なんかこわごわピッチング、バッティングしていたね。ストライクゾーンがまったくほかの世界でやっているような感じだった。それで戸惑った感じだった」
　星野監督の言葉に出てきた日本と違うストライクゾーンに影響される「四球」「見逃し三振」という２つのキーワードが最後まで日本を苦しめたように思います。