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湖南三山
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みなさま こんにちは~(^O^)/
まだまだ、暑い日が続いていますが
少し涼しいお話です。
今回は・・・湖南三山 ご紹介させて頂きます。
旅のはじまりは常楽寺から。
室町時代建立の名建築に驚く。
JR石部駅から、バスで約20分。湖南三山巡り最初のスポット、常楽寺はのどかで閑静な集落にあります。境内へ入ると、桧皮葺の風情ある本堂と、その後ろに悠然とそびえる三重塔。共に国宝に指定されている威風堂々とした名建築で、その重厚さはさすがに圧巻です。春にはツツジが咲き誇り、あでやかな彩を添えるとか。
個性豊かな二十八部衆、雷神、多数の群像、ここに勢揃い。
出迎えてくれたご住職の案内で本堂へ上がり、中に安置されている仏像を見学。本尊(秘仏)が安置されている厨子迫力もさることながら、目を奪われるのはその両脇にずらりと並ぶ二十八部衆立像です。大きさはどれも小ぶりですが、それぞれ恐ろしい顔、穏やかな顔・・・・・・と個性豊かな表情が印象的。深い尊厳を感じさせる一方、どこか可愛らしくもあったりして、思わずひとつひとつじっくりと眺めてしまいます。
高さ23m。室町時代のグッドデザインに心おどる。
本堂を出て、左手にある長い階段を上がれば、もう一つの国宝である三重の搭が目の前に。高さ23m、幅4.5m、見れば見るほど完璧なバランスに見惚れる名建築です。屋根を支える垂木が美しいラインを描き、これぞ「機能美」だと納得。室町時代の職人が情熱と技術を傾注した、日本古来のグッドデザインといえるでしょう。搭の周囲は樹々に囲まれ、自然との調和も見事です。
ご利益たっぷり、三十三体の観音めぐり。
三重塔・本堂の周りには三十三体の観音石仏が祀られており、それら全てをお参りすると、近江西国三十三所観音巡礼したのと同じだけのご利益があるそう。約15分ほどで全てお参りできるということなので、散策も兼ねて、ぜひ挑戦してみてください。角度をかえて拝観する常楽寺もまた格別の趣があります。
最後に訪れるのは、静かな山中に佇む善水寺
善水寺は岩根山の中腹に位置する、山岳寺。山門の前にはハイキングコースのような参道があり、徒歩でおいしい空気を味わいながら登るのが気持ちい い。途中、観音堂という小さなお堂を鑑賞し、善水寺に到着。そこは山の自然と見事に調和した風流なお寺でした。本堂は入母屋造りの桧皮葺、軒反りが優美な 曲線を描く美しい建物です。本堂の横には日本庭園もあり、独特の石組みや樹木の配置が古来の「侘び寂び」を表現しているようです。
貴重な仏像の数々を、じっくりと拝見。
ここ善水寺にも、重文に指定されている仏像が多く安置されています。湖南三山巡りだけで、一体どれほどの至宝に出会うことができるのか・・・・・・ これほど”贅沢な”旅はめったにあるものではないでしょう。善水寺でまず鑑賞できるのは、本堂外陣にある二体の仁王像。力強く足を広げる姿は圧巻の迫力で す。内陣へ進むと、梵天・帝釈天・四天王・十二神将が祀られており、これらオールキャストがすべて一同に介する寺院は全国でも希少だとか。裏堂にも貴重な 仏像が並び、特に不動明王は県内最古のもの。ひんやり冷たいお堂の中でも、背中の炎が熱く感じる名作です。
寺号の由来となった湧き水で、渇いた喉を潤す。
善水寺を訪れる目的のひとつに、この寺の湧き水を挙げる人々は少なくありません。かつて桓武天皇が病に臥せった際に、この寺の湧き水を飲んで治癒し
たという言い伝えから、善水寺という名がついたといわれています。境内にある水汲み場には清浄な水が滔々と流れ、ひとくち飲んでみると柔らかい口当たり
で、のどの奥まで染み渡り、思わずもう一杯・・・・とお代わりしたくなる最高の美味。湖南三山をめぐった1日の疲れも、みるみる癒されていくようです。
ホテル21から車で約15分ぐらいです。