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2023.9.14

湖南三山

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みなさま こんにちは~(^O^)/

まだまだ、暑い日が続いていますが

少し涼しいお話です。

今回は・・・湖南三山 ご紹介させて頂きます。

旅のはじまりは常楽寺から。

室町時代建立の名建築に驚く。

JR石部駅から、バスで約20分。湖南三山巡り最初のスポット、常楽寺はのどかで閑静な集落にあります。境内へ入ると、桧皮葺の風情ある本堂と、その後ろに悠然とそびえる三重塔。共に国宝に指定されている威風堂々とした名建築で、その重厚さはさすがに圧巻です。春にはツツジが咲き誇り、あでやかな彩を添えるとか。

個性豊かな二十八部衆、雷神、多数の群像、ここに勢揃い。

出迎えてくれたご住職の案内で本堂へ上がり、中に安置されている仏像を見学。本尊(秘仏)が安置されている厨子迫力もさることながら、目を奪われるのはその両脇にずらりと並ぶ二十八部衆立像です。大きさはどれも小ぶりですが、それぞれ恐ろしい顔、穏やかな顔・・・・・・と個性豊かな表情が印象的。深い尊厳を感じさせる一方、どこか可愛らしくもあったりして、思わずひとつひとつじっくりと眺めてしまいます。

高さ23m。室町時代のグッドデザインに心おどる。

本堂を出て、左手にある長い階段を上がれば、もう一つの国宝である三重の搭が目の前に。高さ23m、幅4.5m、見れば見るほど完璧なバランスに見惚れる名建築です。屋根を支える垂木が美しいラインを描き、これぞ「機能美」だと納得。室町時代の職人が情熱と技術を傾注した、日本古来のグッドデザインといえるでしょう。搭の周囲は樹々に囲まれ、自然との調和も見事です。

ご利益たっぷり、三十三体の観音めぐり。

三重塔・本堂の周りには三十三体の観音石仏が祀られており、それら全てをお参りすると、近江西国三十三所観音巡礼したのと同じだけのご利益があるそう。約15分ほどで全てお参りできるということなので、散策も兼ねて、ぜひ挑戦してみてください。角度をかえて拝観する常楽寺もまた格別の趣があります。




散策気分を楽しみつつ、長寿寺へ。

常楽寺とほど近い距離にあるのが、長寿寺。竹やぶに囲まれた坂道をぶらぶらと歩けば、約15分で到着します。「長寿」というめでたい名前の参道には紅葉が並び、秋になると鮮やかに周囲を染めるそうです。また道の途中には、小さな地蔵たちをいくつも発見。どれも可愛らしい前掛けをしていますが、これらは住職の奥様の手作りだとか。心がほっと暖まる優しい風景です。

緑の風と木漏れ日を浴びて、静かに眠る石造多宝塔。

参道を抜けて、すぐ右手に「多宝塔」と呼ばれる石の搭があります。これは聖武天皇の菩提を弔うために鎌倉時代に建立されたもの。相輪が欠けているために、重要文化財の指定は逃したものの、貴重なものだといわれています。文字通りすべて石で造られており、頭でっかちな形がユニーク。ゴツゴツと無骨な姿が味わい深く、木漏れ日の中でウトウトと眠る巨人のような趣です。

アメリカ兵も思わず息を呑んだ、黄金の大仏。

長寿寺の本堂は、国宝である春日厨子をはじめ、数多くの重要文化財が安置されている”歴史の宝庫”。そんなお宝をじっくりと堪能したあと、本堂裏手の収蔵庫へ。重そうな扉の向こうには・・・・・なんと3mほどの巨大な黄金の仏像が鎮座しています。名は「丈六阿弥陀如来坐像」。戦後、米軍によって一度は持ち出されたことがあるとか。このスケールに米兵も魅せられたにちがいありません。

最後に訪れるのは、静かな山中に佇む善水寺

善水寺は岩根山の中腹に位置する、山岳寺。山門の前にはハイキングコースのような参道があり、徒歩でおいしい空気を味わいながら登るのが気持ちい い。途中、観音堂という小さなお堂を鑑賞し、善水寺に到着。そこは山の自然と見事に調和した風流なお寺でした。本堂は入母屋造りの桧皮葺、軒反りが優美な 曲線を描く美しい建物です。本堂の横には日本庭園もあり、独特の石組みや樹木の配置が古来の「侘び寂び」を表現しているようです。

貴重な仏像の数々を、じっくりと拝見。

ここ善水寺にも、重文に指定されている仏像が多く安置されています。湖南三山巡りだけで、一体どれほどの至宝に出会うことができるのか・・・・・・ これほど”贅沢な”旅はめったにあるものではないでしょう。善水寺でまず鑑賞できるのは、本堂外陣にある二体の仁王像。力強く足を広げる姿は圧巻の迫力で す。内陣へ進むと、梵天・帝釈天・四天王・十二神将が祀られており、これらオールキャストがすべて一同に介する寺院は全国でも希少だとか。裏堂にも貴重な 仏像が並び、特に不動明王は県内最古のもの。ひんやり冷たいお堂の中でも、背中の炎が熱く感じる名作です。

寺号の由来となった湧き水で、渇いた喉を潤す。

善水寺を訪れる目的のひとつに、この寺の湧き水を挙げる人々は少なくありません。かつて桓武天皇が病に臥せった際に、この寺の湧き水を飲んで治癒し たという言い伝えから、善水寺という名がついたといわれています。境内にある水汲み場には清浄な水が滔々と流れ、ひとくち飲んでみると柔らかい口当たり で、のどの奥まで染み渡り、思わずもう一杯・・・・とお代わりしたくなる最高の美味。湖南三山をめぐった1日の疲れも、みるみる癒されていくようです。

ホテル21から車で約15分ぐらいです。