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2023.3.12

滋賀の名物赤こんにゃく

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日本国内でこんにゃくといえば、こんにゃく芋を使ったグレーのものが一般的です。しかし、滋賀県の近江八幡市には「赤こんにゃく」という一風変わった伝統食品があります。今回は、その近江八幡名物「赤こんにゃく」をご紹介します。

味染みも良く、しっとりした食感!

通常こんにゃくといえば、グレーもしくは白っぽい色をしていますが、滋賀の近江八幡に伝わる伝統食品の「赤こんにゃく」は、文字通り赤い色をしているのです。赤いといっても最近流行りの激辛食品に使われている唐辛子の色ではなく鉄分による色なので、辛いわけではありません。三二酸化鉄で染められており、煮ても脱色せず、健康的にも優れた食材です。 食感もほかのこんにゃくとは違いしっとりしていて滋賀のおでんや煮物には必須の品です。

この赤こんにゃくは、派手好きだった織田信長にちなんで作られたものなのだそうです。その昔、織田信長は赤色の襦袢をまとって踊り狂ったと言われていて、そのため近江では天下の奇祭「左義長祭」が毎年3月に日牟礼八幡宮で執り行われます。

左義長祭り


この祭りでは、女装した踊り子がかつぐ山車が出るのですが、山車は必ずその年の干支にちなんだもので、高さ数メートルにわたって、炎を表現している無数の赤い紙が飾られています。この勇壮な祭礼にちなみ、こんにゃくも赤く染め上げられたとも伝えられています。

いまでは、冠婚葬祭の時など欠かせない食材と言われていて、また、色合いが肉に似ているため精進料理にも肉の代わりに使われます。

私自身が県外に手土産で持っていくものの定番の品で、皆が味わったことのない食感だとなかなかの評判です。

日持ちもしますのでちょっと変わったお土産にいかがでしょうか?