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2008.5.4

油日神社

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JR油日(あぶらひ)駅の東約1.7km油日岳(694m)の北西麓にあります。昔、この山頂に油日大明神(あぶらひだいみょうじん)が降臨し、そのとき大光明を発したので、「油日」の名が起こったといいます。山頂に「岳大明神(だけだいみょうじん)」の奥宮が祀られ、奥宮に対する里宮が油日神社です。古くから朝廷の崇敬が厚く、甲賀の総社と敬われ、油の火の神として庶民の信仰も広く集めました。現在でも全国油業界の信仰が厚くあります。明治維新までは神仏習合の色彩が濃く、室町時代の絹本著色十一尊蔓荼羅図(きぬほんちゃくしょくじゅういちそんまんだらず)、千手観音三尊蔓荼羅図、種子三千仏などが保存されていることなどは、そのことをよく物語っています。
 広大な神域には、数百年を経た老樹が密生し、社殿は古社の様相をよく伝えています。正面の参道から見ると、楼門・回廊(かいろう)・拝殿・本殿が一直線に整然と並んでいます。いずれも、重要文化財に指定されている室町時代の神社建築ですが、このようにまとまって一境内に現存しているのは、県下でもきわめて珍しいです。太鼓踊りなどの祭礼も意義深いものがあります。見事な神社建築だけでなく、山岳信仰や民俗行事も見落とせません。
<重文>本殿 楼門及び回廊(3棟) 拝殿

最後になりましたが…油日神社の油日大明神、このガソリンの高騰をなんとかしていただけないものでしょうか?


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